私が国内結婚＆離婚、そして国際結婚＆離婚から学んだ事などを、「マカラニの結婚物語」というシリーズでお伝えしています。#1結婚前夜に婚約破棄！？からの続きです。
同じような悩みを抱えている方がおられたら、この記事が何かのお役に立てれないかなと思い、勇気を振り絞って全てを曝け出しています。
必要な人にこの情報が届きますように。
結婚前夜、私は自分が結婚したくないことに気づいてしまいました。
しかし私は、自分に正直になる勇気がありませんでした。
自分を直視する勇気がなかったんです。
今更キャンセルをしてしまったら、親に出してもらった結婚費用は一銭も戻って来ない。
親が招待した披露宴のお客様にも、何と言ったらいいか分からない。
親の面目を潰す訳にはいかない。
そんな想いが頭の中をぐるぐると回り続け、やがて朝となってしまいました。
結局、結婚式と披露宴は滞りなく行われました。
私には、自分の人生を変える勇気も決断力もありませんでした。
そんなこんなで結婚した私たち夫婦ですが、お金がありませんでした。
そのため、地震でガタが来て取り壊し予定だった叔母夫婦の家を借りて住みました。
ベッドは買ったかどうか、覚えていません。多分買ってないと思います。
お互いのベッドを持ち寄ったような気がします。
冷蔵庫やクーラーなどは、私の両親が買ってくれました。
結婚したのだし、避妊をしていたところでいつ子供ができてもおかしくない。
そのために仕事を辞め、仕事上肌を整えておかなくてはならないので服用していたステロイドを断つことにしました。
しかしステロイドの離脱症状がとてもひどく、毎日疲れきっていました。
日々の食事も、母が差し入れてくれるほどでした。
そんな中で心の癒しは、いろんな雑誌を見る事でした。
ところがふと気がつくと、
手に取るのはエッセやクロワッサンなど、主婦向けの雑誌ばかり。
私はいつの間にか「奥さん」になってたんです。
「〜ねばならない」に縛られ、
私は、自分で自分を「奥さん」の箱に押し込むようになっていました。
彼は、私が結婚する少し前に自分で購入した新車で毎日出勤。
一人の時間が欲しい時に乗っていた私の車がいつの間にか彼のものとなり、
ますます自分の世界が狭くなっていきました。
そんな折、義父が義父の友人の借金の保証人になってると、
そして肝心の友人は借金を返せないため、義父が借金を背負うことになったと聞かされました。
これで、初めて目が覚めました。
私はこの借金を一緒に背負う事はできない！というか、したくない！
でも彼にそうはっきりと伝える事はできませんでした。
その時の私は、そんなこと非情に思えて言えませんでした。
そうこうしているうちに、彼の兄がその借金を全て支払う事が決まりました。
正直に言うとほっとしました。彼もほっとした表情をしていました。
しかしそうこうするうちに私の体調もどんどん悪くなり、また心もすれ違ったままのため喧嘩の回数が増えていきました。
そのうち喧嘩をする度に、彼の手が私の身体のそばに来るようになりました。
ある夜、握りこぶしが私頬に触れた時に家を出ました。
「こんなはずじゃなかった….」
当時はそう思っていました。
でも今は、自分がどれほど「自分」を生きていなかったか分かります。
こうなったのも当然と思えるし、今はその経験に感謝しています。
しかし当時は、どうしていいか全くわかりませんでした。
#3 こんなはずじゃなかったその２へと続きます。
