私が国際結婚をすることとなり、意図していなかったけれど結果として身を救った事をまとめて見ました。（主にアメリカ、ハワイ州の情報となります。）
国際結婚を考えている方のお役に立てれば嬉しいです。
日本の銀行口座を維持したこと
もし婚約ビザを取得してアメリカへ渡る人がこれをみているなら、誰になんと言われようと、日本の銀行口座は維持しておいてください。解約はいつでも出来ます。
自分の名義の口座を持っておく事はとても大事です。
（法律上、日本国外に居を移した場合は口座を維持できない銀行が多いそうですが、現在の所あやふやな管理状態のように思います。）
そして、できれば日本の口座でインターネットバンキングが出来る設定を、日本滞在中に済ませて下さい。
私はアメリカに来るまでインターネットバンキングは好きではありませんでした。
そのため、日本の口座もその設定はしていませんでした。
しかしそれが仇になりました。アメリカに来てからしばらくたち、携帯に入っていた銀行のアプリが更新。そのため使用不可となってしまいました。（アプリはリージョンにより日本のものはダウンロード出来なくなります。ご注意ください）
自分の口座に手をつけることが出来なくなってしまいました。
日本の銀行口座と紐つけたクレジットカードを、最低２種類持っていくこと
これにより、定期的な支払いのある携帯電話の契約もすることが出来ました。
また、必要な買い物もこのカードで済ますことが出来ました。
ただし、為替手数料などもかかりますので非常時のみ使用されることをお勧めします。
結婚前にアメリカの口座を開いたこと
私は、結婚前に自分だけの口座を開設しました。
ハワイ州では旅行者などのビザウェーバーの状態でも口座は持つ事が出来ます。
（ただし1年に最低１回は出し入れすることなど、銀行や口座によって規定が様々です。）
興味本位で開いた口座でしたが、経済的に自立とまではいかなかったけれど救われました。
口座を開設することにより、デビッドカードやクレジットカードなどを自分の名前で作成することが出来るようになるからです。
ちなみにデビッドカードというのは、口座にあるお金を出金することなく使用する事ができるものです。
自分のお財布に現金が入っていなくても、お買い物が出来ます。
クレジットカードの場合、定期預金に保証金となるお金を預けることで発行されるクレジットカードがあります。（セキュアカードと呼ばれています）
これを申し込み、出来るだけ早めにクレジットカードを作成するのがお勧めです。
アメリカはクレジットヒストリーが重要です。日本で高いランクのクレジットカードを持っていたとしてもアメリカのクレジットカードに影響を与えるものは少ないようです。（アメックスなどはカード会社にお問合せされると良いと思います）
もしかしたら、配偶者にこっそりとお財布の中身を確認されているかも知れません。
私の知人は、配偶者に継続的に現金を抜き取られていたそうです。
もちろん幸せな結婚がベストで、配偶者を疑うことを勧めている訳ではありません。
ただ、兆候があった場合に最悪な事態を回避出来る様にするのが大事だと思うのです。
国際結婚の為にアメリカに来られたら、まずはすぐに自分名義の口座を持つことがお勧めです。
夫婦の名義で口座を作った後にへそくりを作ること
万が一、自由になるお金がない場合やアメリカ人配偶者がお金を自由に使わせてくれない場合には、この方法を覚えておいて下さいね。
夫婦共同名義の口座は、後出にある永住権の条件付を解除するためにもぜひ作っておきたいものです。
ですが、アビューサー配偶者は自由気ままにそのお金を使わせる事はまずしません。
しかし、もしデビッドカードでお買い物をする事が許させれていたら、ときどきそのお買い物時にレジでデビッドカードからキャッシュを出すようにしてみて下さい。
通常ATMなどでお金をおろすのと違って、お買い物をしたような記録しか残らない事が多いです。結果として有事に使えるへそくりを貯める事ができます。
実行前には、必ず自分の銀行のデビッドカードがどのような記録を残すのか、調べてみて下さい。
ちなみに、私はたまたま自分が先に作った口座と同銀行で共同名義口座を開きました。
彼はその口座に、数百ドルずつ入金してくれて、私はそこから日々の買い物をデビッドカードでしました。
この方法を知ってから、まず自分のデビッドカードで試してみて記録がつかないことを試しました。
私の場合、残念な事に数ヶ月後には１ドルすら入金してくれなくなってしまいましたので、ほんの少ししかへそくりを貯めることは出来ませんでした。
しかしほんの少しとはいえ、この時に貯めたお金でバスに乗ることが出来、とても助かりました。
携帯電話を自分で契約したこと
携帯が彼の口座と紐ついていなかったから、私の電話歴などのエモーショナルアビュース（精神的虐待）のネタになることを止める事が出来ました。
アメリカでは、場所が離れた家族の携帯電話もプランのうちに組み込むことで、1代あたりの携帯代が節約出来る事が多いです。
私の前夫も、彼の娘夫婦を自分のプランに組み込んでいました。（娘夫婦はメインランド在住です）、
その為、毎月の明細書で彼らの電話歴が詳細に報告されていました。
そして彼は、娘夫婦の携帯番号の電話歴を毎月確認していたのでした。
私が携帯電話を契約する以前は、彼の携帯電話で私の家族に電話をしていました。
かけるときは、まず彼の許可をもらって彼の前で家族に電話をしていました。
でもいつも、「１分あたり＄◯◯だ」と言われてロクロク話も出来ませんでした。
また、もっと酷い文句を言われた事も度々ありました。
そういった事から、こっそりと自分で契約しました。
その際、日本語で対応してくれて、クレジットヒストリーも不要、かつそのまま日本でも使用出来る携帯電話会社を探して契約をしました。
私が現在愛用している携帯電話サービス「ハナセル」
ソーシャルセキュリティー番号取得の手続き
永住権申請をした後に労働許可証が発行されたのですが、私はそれだけで働くことが出来ると思っていました。
ところが実はそうではなく、ソーシャルセキュリティー番号も必要だったのです。
こういったことは、アメリカ国民だと気が付かないところではないのでしょうか。
私も例に漏れず、夫からのアドバイスもなく自分では全く気づきませんでした。
私はラッキーなことに、就職をした後で就職先からアドバイスを受けて取得しました。
取得した事を元夫に告げると、なんとも不思議な表情を見せました。
おそらく、自分で考えつきもしなかったことを何も出来ないと思っている妻がしたのでびっくりしたのでしょうね。
通常なら必要書類がないわけですから、就職活動時点で足切りに合うと思います。
きっと忘れがちになると思うので、忘れずに取得しましょうね。
就職活動をする際は、労働許可証とSSN（ソーシャルセキュリティ番号）と自分のパスポートが必要となります。
その他にも、ソーシャルセキュリティ番号がないと、始まらないことが多いです。
現金やパスポートを配偶者に預けないこと
「君はまだ永住権がないから銀行口座が持てない。お金をそのままにしていては危ないから僕が預かるね」と、配偶者に迫られてNOと言えない人が多いと聞いています。
また婚姻以外でも、例えばJ1ビザなどで渡米した場合にパスポートを預かる会社がある事を聞きました。
パスポートもお金も、自分にとってとても大切なものです。決して他人に預けないようにして下さい。
また、口座は自分で作れます。
幸せな結婚であっても、自分の身は自分で守るのが基本です。
もしパスポートを、すでに預けてしまった場合は最寄りの警察署で紛失届を提出し、日本領事館で再発行してもらって下さい。
預けてしまっているから、と諦めないでください。（虐待を受けると、実際に足枷が付けられていないのにも関わらず、心理的に軟禁されている場所から出られなくなります。でも、決して諦めないで！）
結婚時期を7月以降にすること
これはあまり知られていないことかも知れません。
アメリカではタックスリターンと呼ばれる確定申告を、居住者全員が行います。
結婚している場合は、収入の高さにもよりますが大抵の人がジョイントリターンと呼ばれる方法を取ります。
これは、簡単に言うと夫婦で１つのお財布です、といった提出方法です。
税控除率が一番高いのが特徴です。
アメリカでの国際結婚の場合、まず条件付きの永住権が発行されます。これを2年後に解除する必要がありますが、その折にはお財布が一つになっている＝ジョイントリターンをしていると有利に働くと言われています。
そのため、ジョイントリターンをしたいところなのですが、ジョイントとなる＝自分の収入や貯蓄額などが相手に全て知られることとなります。（日本の貯蓄額も、別途書類の提出が必要なケースが多いでため相手に知られます。）
ところが、結婚が7月以降の場合（かつ移民側に収入がない場合）移民本人はアメリカ国内ではファイルをしなくても良いことになっています。
ですので、その数ヶ月の間にアメリカ人配偶者が結婚後も人柄が変わらないかどうかを見る機会が持てます。
コミュニティに属すること
ここでいうコミュニティとは、できれば日本人グループではなく地元に根ざすようなタイプのものが望ましいです。
その中で日本人やそのグループが存在していても構いません。
例えば教会や習い事、ボランティアグループが挙げられます。
ちなみに、住んでいる地域の文化を学ぶものやボランティアは就職にも役立ちます。
こういった地域に根ざすコミュニティでは、大切な情報やサポートが得られます。
いざという時の心の支えにもなります。
ビザ提出時に必要だった書類コピーを全て持っていたこと
婚姻によるビザの提出に必要だった書類のほとんどは、別のビザの書類や離婚を申請する時にも必要となります。
決して紛失などしないようにして下さい。
特にアメリカ人配偶者の出生証明書や結婚証明書、離婚経験のある人の場合はその証明となる書類など、相手に関する書類のコピーはとっておいた方が良いです。
まとめ
たとえ幸せな結婚やお付き合いをしていたとしてもも、「自分が自立していること」はとても大切だと身に染みました。
ハワイといえど、アメリカ。州によりますが、ハワイは離婚の場合、その理由が相手の不義であったとしても、その事で優位に立つことはできません。慰謝料なんて出ないのです。
知らなかった、では済まされないので、出来るだけ自立して自分から情報を取得して行く事がとても大事だと思います。
これは、離婚を視野に入れて結婚生活をする、と言う意味ではありません。
自分の面倒は自分で見る姿勢が基本にあることが、より魅力的な生き方につながるのではないかな、と思うのです。
Aloha,
Makalani
