虐待の心の傷を癒す事は、自分の心を知る事だった

私は2回目の結婚(初めての国際結婚)で精神的虐待を受けました。
そのため婚姻によるビザ申請から、途中でVAWAという法律に基づいたビザの申請に切り替えました。
VAWAについては、#15 VAWAによる自己請願 ~永住権~ と家出を参考にして下さい


その切り替え申請時から約1年間、毎週1回出勤前にセラピーを受け続けて来ました。
ここでの経験は、虐待の傷を乗り越えて自分の心に素直になる手助けになりました。
今回は、この経験についてシェアしたいと思います。
必要な方へ届きますように。

ファミリーピースセンターとの出会い

リーガルエイドがDV被害者かどうかの査定を依頼する団体は、ハワイではドメスティックバイオレンスアクションセンターでした。(2018年当時)
そこでは当時、心の傷を癒すセラピーは提供されておらずファミリーピースセンターを紹介していました。
(これら施設はハワイのものです。ぜひ、あなたの居住地域のサービスを検索してみてくださいね。)

このファミリーピースセンターでは、DVやアルコールやドラッグ中毒による被害者、及び加害者となってしまった人たち向けにグループセラピーが行われていました。

私は元の自分に戻りたかったので、紹介された時はすぐに連絡をしました。
自分の心が壊れているのは感じていたので、なんとしても受けたい!助けになる事はなんでもしたい!と思ったのです。
しかしその時、グループセラピーのスケジュール日がフラのレッスン日と重なっていることがわかりました。
フラは私にとってとても大切なものです。どちらかを選ぶとすれば、フラは外せません。
そのためセラピーセッションが受けられないと分かり、とても残念でした。

そうは言っても、私はなかなか諦めきれませんでした。
別の日のグループセッションは無いか、再度問い合わせをしてみました。
すると、たまたまハワイアンの女性が、私の問合せに応答してくれました。
私は彼女に、フラがあるからどうしてもグループセッションを受ける事が出来ないことを伝えました。

すると、さすがハワイアン!
彼女は、フラにはヒーリング作用がある事を知っていましたので、上司と掛け合ってくれました。
しかしグループセッションを増やす予定はないとのこと。私は肩を落としました。
しかし数日後、また担当の方から連絡があり、なんと個人セッションの許可をとってくれました!
ハワイならではの、理解と許容のなせる技でした。

自分に戻る旅

セッション時間は、朝7時からでした。
朝早くバスで通うのは辛かったけれど、それを提供してくれる担当セラピストも通常より1時間早く出勤してセラピーを行ってくれる訳ですから、本当に感謝しかないです。

ある日、コーヒーを差し入れしたのですが
「本来はクライアントから金品を貰うことはしてはならないこと。でもコーヒー欲しかったの、ありがとう!」
と言って飲んでくれた事がありました。
泣けちゃった事を今でも覚えています。

それほどに私の心は壊れていました。
実は前半を聞いた瞬間、
「そんなしてはいけない事は、セッションの契約前に言ったでしょう!なんて事をしてくれたの!」と怒られる情景が、私の頭に巡っていたのです。
虐待によって、そういう風に脳が働くようになってしまっていたのです。
後半の思いやりあふれる言葉を聞いて、思わず泣いたのでした。

セッションは、
①まずアビューサー(加害者)の言動やレッドフラッグと呼ばれる兆候を学び
②自分が起こした反応のパターンを知り
③感情は思考によるものであることを理解する
という流れで行われました。

これにより、DV被害者独特の「私がいけないんだ」「私のせいだ」という考え方を消していく事が出来ました。
「私がいけないんだ」「私のせいだ」という誤った考え方は、加害者が本当に上手に植え付けたもの。
被害者がいけないことなんて、何一つないんです。

そして感情は思考と紐ついているものがほとんどです。

卒業証書をもらったときは、ちょっぴり自分が誇らしく思えました。
「私は精神的虐待のサバイバーだ。もう誰も私のことをコントロール出来ないんだ。
私は私を取り戻したんだ!」って。

実は卒業証書を貰った後も、PTSDのような症状がずっとありました。
フラッシュバックの様なことがふとしたきっかけで起こったりするのです。
ある日は、仕事帰りにバス停に向かっている間、突然涙が出て号泣したりしていました。
理由は全くなく、突然なんです。何か無意識下で引き金となる風景などを見たのでしょう。
あるいは人と普通のコミュニケーションを取る中で、前夫による洗脳の様な自己否定感が突然浮かび上がって来ることもありました。
それら一つ一つ、時には泣き叫んだりしながら乗り越えて来ました。

虐待で出来た心の傷を治す目的で通ったセラピー。
でも、自分の行動や思考パターンを学んだり感情を見つめる事により、自分の心を知ることとなりました。私にとって、本当に必要な旅でした。

捨てる神あれば拾う神ありというのとはちょっと違うかもしれませんが、人生捨てたものじゃない、どころか今は楽しくて仕方ないのです。
そして今なら、全て魂の存在の自分が計画してきた通りだったのだということも分かります。

辛かった経験があったからこそ、そこからたくさんのことを学ぶ事が出来ました。
そして今も、自分を見つめて行く作業をずっと続けています。


いろんな辛いことやネガティブなこと、言葉に出来ないモヤモヤ感。
実はこれらの感情自体は中立で、それに自分が意味づけをしているだけ
なんですね。

感情に身体を乗っ取られてその嵐に振り回されるのではなく、感情と距離をってどんな思考が紐ついているか、そしてそれは本当かどうかを確認していく作業をすると、本来の自分が見え始めてきます。

辛かった経験があったからこそ、私はやっと何を大切にしないといけないか理解する事が出来ました。
何より大切にしないといけないもの、それは「自分自身」でした。

モヤモヤしている事があったら、それは「自分でなくなってきている」兆候かも知れません。
放っておいてひどくなって、自分で「自分に戻る」帰り道が見つけられなくなる前に、自分を見つめる作業をしてみてくださいね。
慣れないと、なかなか一人で行うのは難しいかも知れません。
そういう場合は、助けてくれるプロにお願いするのも一つです。

私も、自分探しのお手伝いをしています。良かったら、お問合せページからご連絡くださいね。

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