ハワイでコロナ前に無職になっちゃった事がある私。
身寄りもない、たった一人でいるハワイ。流石に「どうしよううぅぅ〜〜〜！」と焦りました。
その後、コロナ禍となりまたまた無職になりましたが、最初に無職となった経験が生きてスムーズに事を進める事が出来ました。
ここハワイもアメリカの一部です。自分の事はしっかりと自分で守らねばなりません。
仕事を辞める前に準備しておくべきこと、気をつけること、辞めてからのことなどを、経験を基に書いていきたいと思います。
そして、ハワイにいつか住んでみたい！という方もぜひ読んでみて下さいね。
いつか役に立つと思います。
必要な方へ届きますように。
雇用契約書の内容、一度確認してみよう！
日本人が多いとはいえ、ハワイもアメリカ。
そしてアメリカは契約社会です。
就職時には必ず雇用契約書を確認しておきましょう。
日本と違って、職務はとても明確です。契約外のことはする必要が全くありません。
何かおかしいと感じた時は、辞めたいと思う前でも契約書を再確認。
そこに書かれてある以外のことを強要されたりしていたら、辞めた後に役立つかもしれません。
そういった際は必ず記録を残して下さい。日記のようなものであっても役に立つ事があります。
ハワイ州では、At Willと言って従業員は辞めたいときに辞めることが出来るますし、また会社も辞めさせたいときにクビにすることが出来ます。
しかし、雇用契約書で２週間前告知などの一文が入ってたら、告知後２週間しないと辞めることが出来ません。
At Willの事しか知らない人が会社からのハラスメントなどで突然辞めて、逆に会社から裁判を起こされるケースがあると聞いた事がありますので要注意です。
私が務めていた日系の小さなファミリー企業では、雇用契約書を作ってもらえませんでした。面接時に、口頭で出勤日や出勤内容などを言われただけでした。経理として就職したはずなのに、いつの間にかHRや営業の電話応対などが職務となるなど、期待される事が多かったです。
ある日、コーヒーなどの補充についてマネージャーに聞くと、経理職に就くものの仕事だと言われました。なんでやねん。
その退職理由、自分で納得できますか？
アメリカにも、失業保険なるものはあります。
しかし日本と違って、自己都合で退職した場合の失業保険は出ません。辞めたらすぐにお金が無くなっちゃう、なんてことは避けたいですね。
自己都合退職の場合は、出来れば無職で１年間生活できるほどの貯蓄がある状態で退職するのが望ましいですが、それより何より自分の心が一番大切。心に従って下さいね。
アメリカでは人前でスタッフを叱ることは良くないそうです。ですから、もしそう言う事を経験している場合は、HR（人事）のある会社だったら、辞める前に相談を重ねておくのもいいかもしれません。
私の場合、上司が起こしたある一件で精神的にトラウマになり、毎回その上司の声を聞くだけで心臓バクバク、手に汗握り、耳が遠くなって集中できなる事が１時間くらい続く状況となりました。
それ以外にも辞めたい理由が増えましたので、まずは精神科医に見てもらい診断内容をメモを書いてもらいました。
精神科医曰く、この症状の程度では労災は降りないとのことでしたが、そもそも労災を貰おうとは思っていませんでした。
それより何より、失業保険。
このメモが役に立つかは判りませんでしたが、社長と話を進める際の心の支えとなりました。
失業保険、貰えるかどうか誰が決めるの？
なにせ小さい会社なので、HR関係もなぜか経理の私の仕事。辞める自分の事を、HRとしてメールにて失業保険事務所に問い合わせたところ、「個々のケースによって違うため、まず本人にアプライしてもらわないと話が始まらない。また、会社が失業保険を払うかどうかはコントロールできない。失業保険事務所が決定する事。」とのお返事が。
アメリカでは、失業保険負担金は会社が支払います。一方日本では、雇用者と労働者が折半して負担しています。おそらくこの差から、アメリカでは自己都合退職者には、保険のベネフィットが適用されないという事になるのでしょうか。
退職後、失業保険を申し込んだら在職していた先へ連絡が入ります。申込者が申請している内容に違いがないか、確かめるためです。もしこの時、会社が申込者に不利益な事を言っても、何か証拠になるものや人がいれば裁判所での決定に持ち込む事ができます。
ハワイ失業保険の申し込みはこちら
https://huiclaims.hawaii.gov/#/
退職したら、職探し。
その① YWCAのサービス Dress For Success
さて、無事無職になった私は以前の担当支援者から紹介を貰い、YWCAのサービスを受けにいきました。
このサービスは、支援団体のサービスを受けたことのある人なら、その担当支援者から連絡をしてもらって受けることが出来ます。どんなサービスか、ちょっとドキドキ。
このサービスはワールドワイドだそうです。お住いの場所のサービスを探してみてくださいね。
https://dressforsuccess.org
ハワイのYWCAはダウンタウンにあり、その中に設置されているカフェは日本人観光者やローカルにも人気です。歴史を感じる建物の受付で、自分の名前とアポイントがある事を伝えると、担当者が現れて私を「ショップ」まで案内してくれました。
「ショップ」の扉はパスワード式の鍵がかけられています。支援を受けるクライアントの私たちを守るためとの事でした。
扉を開けると、そこはまさにブティック！ドレスやジャケット、パンツにシャツがサイズや色、柄ごとに美しくディスプレイされていました。
キョロキョロしながら待つ事しばし。
パーソナルショッパーと呼ばれる担当者が私を登録してくれたのち、どんどん服を選んでくれました。
服だけでなく、つま先から頭までトータルコーディネートで1セット、クライアントの要望に合わせてコーディネートしてくれます。担当者とあーでもないこーでもないとおしゃべりしつつ、アメリカ（ハワイ）の求職事情や職場事情の情報を貰いながら、面接官に好印象コーデを仕上げていってくれました。
アメリカでは、助け合いの精神が強く、またDress For Successで提供される服や靴、バッグは高品質のものが多く、また綺麗な状態のものばかりでした。
なんと、無事仕事が見つかったらもう一度訪れて、あと２コーディネートが貰えるのだそう！これは早く仕事決めなくっちゃ♪と言う気にもなります。
たかが洋服、と思われるかもしれません。しかし、虐待の被害者になったり辛い経験をして来た女性たちにとっては違います。
鏡に映る自分は、疲れて苦しんで来た自分ではなく、明るい未来に向かって一歩を踏み出そうとしている、素敵な洋服に身を包んでいる、仕事のできそうな（笑）自分なのです。
そんな姿を見るだけで、そしてプライベートショッパーがいろんな話をしてくれる事で、なぜか自信が湧いてくるのです。
これこそが、Dress For Successの意図する所です。
実は、彼らの提供するプログラムの中に、職業訓練的なものがあります。私は、そのプログラムを受講したかったのですが、話によるともうすでにスタートしていて、次のクラスは未定であるとのこと。なんとも残念だったのですが、所長さんに、自分が求めているものはresumeの書き方指導と、インタビュー練習（他もあったけど）である事を告げると、「オッケー、じゃあこの人に連絡してね！」と名刺をくれました。
そこには、「キャリアコンサルタント」の肩書きが。そんなサービスも無料で提供してもらえます。
その②アメリカ社会では、ネットワークが最強説
特にハワイでは、ネットワークが全てと言っても言い過ぎではないところがあります。
必ず、どこの高校に行っていたかは聞かれます。（ローカルの場合。）軽いバックグラウンドチェック要素があると思われ、そこから誰を知っているか、と話が広がって行くのが常。
そんな中で、ましてやローカルに根ざした会社に職を求めるのであれば、自分もネットワークを構築しておければベストです。私はハワイに引っ越しして来たため、ネットワークどころか自分の居場所を作ることが先決でした。
まずは就職して落ち着いたら、自分の興味のある分野で、ボランティアや趣味のグループに所属しておくといいのではないでしょうか。
これでプライベートも充実しますし、次の就職先を見つける足がかりもでき、かつレジュメにも書くことができると言うものです。
私が就職前に（EADを貰う前、まだ働くことができなかったため）したボランティアは以下です：
確定申告のボランティア
イオラニ宮殿での事務ボランティア
他にも、アメリカはたくさんのボランティアが活躍する場があります。自分に向いたボランティアを探してみてくださいね。
私は、外で別の会社の人と立ち話をしているときに、一緒におしゃべりしていた彼女の知人から仕事の紹介を受けました。また、フラシスターからも色々と紹介を受けました。
ハワイアンは優しいので、コミュニティに所属しているといっぱい助けてくれます。
ハワイで無職になったらどうする？前編まとめ
仕事を辞めたい、と思った日が準備どき。色々調べて、準備を整えて行きましょう。前編では辞める前にしておいた方が良いことをベースに説明して来ました。
後半では、具体的な職探しをシェアして行きたいと思っています。
ハワイアンは、自分から助けを求めれば、全力で助けてくれます。一人で抱え込まず、自分の部屋から一歩飛び出して、思い切って助けを求めてみてくださいね。
